リャマッスルボディは傷つかない

筋トレと自転車と同人誌が好きなリャマの記録(ツイッターに書ききれなかったもの用)

りゃまの人生に欠かせないおすすめ作品トップ5・一般文芸(日本)編

無職になってからブログ更新しようかな〜とか言っといて一個も更新してねーじゃねーか!!!!

最近よく「通ってきた作品なにがある?」系の質問されるのでちょっとここらで映画とか小説とかのおすすめまとめようかな〜と思って、とりあえず誰でも読める一般文芸からピックアップしました。

基本的に小説だろうが映画だろうが、りゃまは「キターーーーッ!!!」系の燃える展開が好きなので偏りはありますけど、影響受けてるのはこのへんだな〜ってやつまとめたよ〜

 

1.三国志北方謙三

 

いきなり三国志かよ!!重いよ!!感あるけど、マジで圧倒的に「文字上で男泣きできるほどいい男」をエンターテイメント的スピード感で描いた作品でこれ以上の小説ないと思うんだよな

鬱陶しいオタク的な言い方ですけど3巻まで読んで 3巻まででいいから この北方三国志においてあまりにも格好よすぎる二大巨塔は「呂布」と「赤兎」なんですよ 片方馬だけど 馬だけどあまりにハードボイルドなんだよこの馬 読めばわかる

3巻までにこの呂布と赤兎の見せ場が完璧に詰まってて、ウワーーーーーッてなるから本当読んでほしい 気絶するほど格好いい 世界が二人に恋をする 片方馬だけど

あまりに赤兎がイケメンすぎるので、後日談的に赤兎は後の巻でも出てきますが、牝馬への対応までハードボイルドです

お願いだからkindle化してどこでも読めるようにしてほしい……私も時々キンドル化リクエスト押してるんだ

 

2.ドミノ(恩田陸

 

中だるみが一切ない、「24」とか「428」みたいにどんどん視点切り替えて追っていくタイプのお手本みたいな群像劇小説。いや〜本当にどの人物視点の話もおもしろくて、こういう盛り上がり書きてえ〜〜〜ってなるよね

生命保険会社の書類提出タイムトライアルから、子役のオーディション、男女の痴情のもつれ(からの殺人未遂)、大学サークルの幹事長争いなどが、全部東京駅という一箇所でガーーッとまとまっていく感じ、本当読んでて爽快感があるし何回読んでも飽きないんだよな〜 たぶん千回は読み返したと思う 私は東京ステーションホテルに泊まりたい(泊まれてない)

 

3.聖女の救済(東野圭吾

 

ミステリって、私は基本新本格みたいなやつが好きなので、ストーリー・キャラクターは「いやいやいや」感があってもたいして気にしない派なんですが、この聖女の救済に関してはまじで動機・キャラクター・トリックが完璧に噛み合ってて、現代でこういう名作ミステリがまた生まれることは本当にすばらしいと思う

これドラマ化もした「ガリレオシリーズ」の作品なんですが、基本ガリレオシリーズの短編連作って「ちょ待てよ」感を楽しむ作品なので5分間ミステリーのつもりで読んでますけど、もし「あ〜ドラマのあのやりすぎなやつ〜」と思ってる人がいたら長編は全然趣が違うから一回読んでほしい……本当……完璧だから……

草薙さんがラストで証拠品を持ってくるところのあの切なさはミステリとか関係なく泣く

 

4.ダンス・ダンス・ダンス村上春樹

 

村上春樹作品の一発モノマネみたいなやつが流行りすぎてうかつに村上春樹が好きですって言えねーじゃねーか!!!!

この作品の後半に「まずビーチ・バーに行って、ピナ・コラーダを飲む。きりっと冷えたやつ」「悪くない」「悪くない」ってくだりがありますけど、本当ツイッターの一発モノマネはツボをついてるね??!!!合ってる!!!!

でも実際、村上春樹の文章って本当空気のように読みやすいしきれいなんで読んでると心浄化されるんすよ〜別に中身とかそんなに求めてない 慣れると本当空気清浄機のように感じてくる

そしてこのダンス・ダンス・ダンスにはさ……主人公と親しい男性として、イケメンのスーパースターが出てくるんだよ……五反田くん……めちゃくちゃ距離が近くてすごく美しいんだよ……癒やされるよ……まあ村上春樹に出てくる親友ポジションってだいたいめちゃいい男なんですけど、この作品は特に突出して距離感近すぎるし美しい ぜひゆっくり読んでほしい

 

5.解体諸因(西澤保彦

 

私個人的にたぶん一番何読んでも「おもしろい!」ってなっちゃう作家さんって西澤保彦さんなんすよね もうね〜アラがわかってても偏りを感じても、何書いてあってもおもしろい そういう肌に合う作家さんてたぶん人生に一人はいるよね

だから万人におすすめできる作家さんなわけではないんだけど、でもこの作品完璧だよな〜っていまでも思うのはこれです 全部バラバラ殺人が主眼に置かれてる短編連作で、ホワイダニットの新境地だと思う 実際この作家さんはホワイダニットが大の得意で、このあと超能力ミステリとかでホワイダニット出しまくります

ああ〜〜〜っなるほど!って素直に腹落ちする謎解きが多くて、後半にちょっとこれは中だるみしすぎじゃね?っていう作品もあるんですけどその次できれいに回収してくれるし、短編連作としてはこういうのが理想だな〜っていまでも思ってます

あとキャラクターがすごい好きでな……タック(主人公に近い)のこの……ぼんやり天然系宇宙人がな……これもシリーズ化してるので、気になったら他のも読んでほしい〜!

 

 

以上、日本人作家の一般文芸おすすめ編でした〜

本当上の5つにハズレはないと思うから時間あるときに読んでみてほしい じゃあの