リャマッスルボディは傷つかない

筋トレと自転車と同人誌が好きなリャマの記録(ツイッターに書ききれなかったもの用)

ナスネ(19980円)とスマホ以外何もなくてもテレビ視聴と録画ができるという話

※前のふたつよりいきなりニッチな記事になります

 

ナスネとは、ソニーが販売するプレイステーションシリーズの付属品である。

いや、タイトルで言ってるとおり、別に単体でも動作するんだけど、そもそもナスネ自体がそんなに知られていない上、存在を知ってる人もそんな特殊な動作のさせ方をしないから、ほとんどの人がそういう理解をしているのだ。

特殊な動作ってつまり、

プレイステーション系製品をなにひとつ持っていないのにナスネだけ買ってくる」

という常軌を逸した行動である。

友達からも店員さんからも、自動車免許ないのに車買ってきちゃったおじいちゃんみたいな扱いである。おじいちゃん! 免許はもう返納したでしょ! してません。

ナスネは以下のふたつだけで完璧に機能します。

f:id:kinokoforest:20160615235359j:plain

こんなに小さい二つのコンビで、テレビデオになるなんて! 時代の進化が恐ろしい。

見てのとおり、ナスネとスマホです。スマホの画面がちっちゃいと思うならタブレットでもパソコンでもいいんだけどさ。要するに、ソニーのアプリケーションがインストールできる端末ならなんでもいいんです。

手順はこれだけ。

  1. ナスネを買ってくる
  2. ナスネと壁のアンテナ端子をつなぐ
  3. ナスネと家のネットワークを有線LANでつなぐ(※無線ではだめです)
  4. スマホで「torne」アプリを買って起動する

おわり

f:id:kinokoforest:20160616000543j:plain

おわり?!(多少の初期設定はあります)

これだけで、スマホからテレビを起動して、ふつうに視聴もできるし録画もできる(しかも1TB)状態になるのです。アマゾンで19980円で。信じられますかこのコスパ。信じてないですか。わかる~。

でもほんとなんです。あまりに簡単すぎて、これ以上信憑性持たせるために言うことがないの。スマホとかタブレットで見るなら本当にこれだけでいいんです。

初期設定、一回解除して私がやろうと思ったらもうできなかった。でも公式サイトにやり方書いてるし、本当にこれだけなので読んでみてください。ナスネ買ってきて家につないでスマホで初期設定するだけ。ほんとに。

※3番で言っているとおり家のネットワークに有線でつなぐ必要があるので、光回線などを家に引いている必要があります。モバイルルーターではだめってことです。

f:id:kinokoforest:20160616002701j:plain f:id:kinokoforest:20160616002700j:plain

スマホのアプリから見ると、普段はこんな感じです。タブレットも画面が大きくなるだけで一緒。しかもすこぶる操作性もいい。(機種によって違うけど、アプリ(torne)の価格は600円とか800円とかそんなもんですね。ダウンロードしてさわる分には無料なので、ためしにさわってみてください。めっちゃさわりごこちいいよ)

だから、きちんとした画面サイズ(32型)で見たい、というわけではない(パソコンとかタブレットで十分)のであれば、どう考えてもナスネひとつ買ってくるのが最安値なのだ。しかも最小スペース。

スマホから録画設定して、録画したやつはパソコンで見る~、みたいな運用ももちろん可能です。

だって普通にテレビデオセットで使おうとしたら、まあ32型のテレビ35000円+レコーダー25000円くらいと見積もって六万はかかるでしょう。しかもそれプラス、テレビを置くなにがしかの台とそれを置く場所。むりむりむり。むりって普通持ってるんだけど。こっちにはそんな予算もスペースもない。同人誌を置く場所はある。そうだね。

 

しかもナスネにはかえってレコーダーよりおそろしくすぐれた点がある。

何も設定しなくても、遠隔録画予約ができるのだ。(普通これはけっこうめんどくさいオプションです)

そりゃそうだ。だってそもそも無線使っていじってるんだから。外出先でアプリを起動した場合、自動的にインターネットを通じて家のネットワークにアクセスします。(だいたい体感で30~40秒くらい)

つながったらもう、家の録画一覧も見られるし、録画予約を追加も削除もできる。というかLAN環境に入ったら家の動画の再生までできる。

わすれんぼさんにこんなありがたい話はない。帰省のときも出張のときも、テレビを録画し忘れて公衆の面前で「おなら吾郎予約して!! 違うおなら!! 吾郎!!」と連呼する必要もなくなります。夏アニメで一番気になってます。

だから狭い家のひととお金のない大学生たちには、絶対ナスネが最強のコスパ機器だと思うのだ。

ナスネとスマホ。これがモノを持たない現代人のキーワードですね。

比較的きれいにまとまった。

 

実際には私は、プレイステーション3ホームプロジェクタを上の環境に後付けして、日本一安いホームシアターを作って運用してます。そちらの記事も今度作りますね。みんなでコスパのいいテレビ生活を送ろうね。

以上

 

※以下は余談です

 

 

じゃあなんでそんなにすぐれた機器が普及しないのかという話なんですが、それはもう、あまりに常軌を逸した使い方だからに尽きる。

テレビを見るのにテレビを持ってないって、哲学じゃないんだから。パソコンだけでテレビ見てるひともけっこういると思うんですけどね、そういうひとは普通パソコン用のチューナー買ってますしね。

なんとなく「プレイステーションなくても使えるんじゃ……?」という想定はそれなりの人がしたと思う。公式サイトを見るかぎり、どう見てもスマホ使用にプレイステーションを挟むようには見えないからだ。

でも実際に行動にうつすのをはばむスパイがいたのだ。

電気屋の店員である。

なぜかはわからないんだけど、電気屋に行って「ナスネください」と言うと、ものすごい勢いでプレイステーション3か4持ってますか? 持ってないと動かないですよ? 大丈夫ですか?」と迫ってくるのだ。私3店舗くらい回ったけど3店舗全部同じ勢いでした。実は三つ子だったんじゃないのか。

持ってなくても使えます。

いや、わかる。店員さんがこれだけ警戒するのはわかる。プレイステーションがないとできないことがひとつある。テレビにつなぐことです。

そんな基本的なことができない。これは当たり前の話で、ナスネは単なるネットワークストレージであり、番組表だとか録画リスト作成だとかのOS的な部分は一切積んでいない。それは全部アプリケーション(torne)がやるべきことなわけです。だからtorneがインストールできないテレビにはつなげない。テレビにつなぐためには、torneを入れたPS3/4が必要なのです。

しかしそんなことを店頭で説明したって、息子に言われてナスネ買いに来たおばあちゃんに理解してもらえるとは思えない。家に帰ってみてから「テレビは見られますけどテレビにはつなげません」なんてことになったら詐欺じゃねーか!!となるかもしれない。説明が非常にややこしい。

だから店員さんは言うのでしょう。「プレイステーション3か4を持ってないなら使えませんよ!」と。

持ってなくても使えます。

だから電気屋に買いに行ってスパイザ店員に購入をはばまれそうになった場合は、「スマホで使うんで大丈夫です」と答えるか、ややこしいことにしたくない場合は胸をはって「持ってます」と言いましょう。わかりましたね。絶対購入はばまれますからね。心の準備してから向かってくださいね。

私は一回押し負けました。そういうチキンはネットで買え。